うさぎは「大人しくて飼いやすい」というイメージではないでしょうか。実際うさぎと一緒に暮らしてみると、実にいろいろな仕草や行動で感情表現をします。
今回はその中でもうさぎの『足ダン』の理由について考えてみましょう。
『足ダン』ってなに?
『足ダン(スタンピング)』とは、ウサギが後ろ足で地面を踏み鳴らす行動のこと。この足ダンですが、初めて聞いたときは音の大きさにびっくりさせらることでしょう。
もともとは野生のうさぎが巣穴にいる仲間に危険を知らせるため、地面を鳴らす行動と言われています。
うさぎが『足ダン』をする理由
野生のうさぎは仲間に危険を知らせるために足ダンを行うのですが、ペットとして飼われているうさぎはなぜ足ダンをするのでしょうか。
その理由は犬や猫のように鳴くことができないため、足ダンをするこどで感情表現をしています。そしてうさぎが足ダンをする理由は大きくわけて2つあります。
飼い主へのアピール
うさぎが足ダンをする理由として、もっとも多いのが飼い主へのアピールです。寂しがり屋のうさぎが「かまってほしい」「遊んでほしい」「食べ物がほしい」というような要望を飼い主へアピールするためです。
ストレスがたまっているとき
もう1つはうさぎが不快に思ったりし、ストレスを受けた場合です。
被捕食者の立場であるうさぎは警戒心が強い動物です。家の近くでカラスが鳴いていたり、嫌な臭いがするときにストレスを感じます。
その他にもきれい好きのうさぎは、トイレが汚れていたりする場合もストレスを感じ足ダンをする原因に繋がります。
足ダンをやめさせる方法
足ダンはうさぎの感情表現ですが、何を望んでいるのかをよく観察しましょう。
うさぎをよく観察する
当たり前のことですが、うさぎの要望(遊んでほしい、食べ物がほしい)を叶えてあげることで足ダンは止むでしょう。
しかし足ダンをしたときに、うさぎの要望をいつも叶えてあげてばかりだと、わがままなうさぎになってしまい、逆に足ダンの頻度も増えてしまいます。
そのため、うさぎがどのような理由で足ダンを行っているのかよく観察をしましょう。
放っておく
足ダンをすることで、飼い主さんがゲージの近くに寄って来るものだと、うさぎが学習してしまっていることも考えられます。
そのため放っておくのも一つの方法です。
スタンピングをしても飼い主さんへの注意が引けないことを学習させましょう。
ケガの原因にもなる
足ダンの行為が増えることにより、足裏のトラブルを引き起こしてしまう可能性も高くなるため、日頃のチェックを欠かさず行うようにしましょう。
ソアホック
「ソアホック」とは、足裏の皮膚が赤く炎症を起こし潰瘍ができてしまう病気です。日本では主に足底潰瘍(そくていかいよう)という病名で呼ばれており、うさぎの後ろ足のかかとあたりに負担がかかって被毛が抜けた結果、皮膚が露出して傷つきやすくなることが原因だといわれています。
骨折
うさぎの骨は、骨皮質(骨のうち表層を作っている部分)に薄い骨を持つのが特徴です。体重に対して骨の占める割合が低く、とても繊細で骨折を起こしやすい動物です。
普段と違う歩き方や動きが少ないと感じるときには、速やかに病院を受診しましょう。
まとめ
足ダンはすべてのうさぎがするわけではなく、うさぎの性格、環境によって頻度も異なってきます。足ダンの頻度が多いことで、うさぎを叱ってしまったりすることは悪循環になるので避けましょう。
うさぎが足ダンをするのには必ず何かの理由があるため、なぜ足ダンをするのかうさぎの気持ちを考えてあげることが大切です。
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