うさぎの特徴でもある大きな耳に大きな瞳、見ているだけでも癒されますね。
実はうさぎって人に撫でてもらうことが大好きなんだよ。
近年ではペットとして犬や猫に次いで人気の高いうさぎ。しかしまだまだ周りで飼っている人が少ないのが実情ではないでしょうか。そのためうさぎを飼いたいけどわからないことも多く、なかなか一歩が踏み出せない方も多いはず。
この記事ではうさぎの特徴や注意点などを解説していますので、ぜひ参考にしていただき『楽しいうさぎライフ』を送っていただければと思います。
うさぎはどんな動物?うさぎの特徴などを詳しく知ろう!
うさぎは食物連鎖では捕食される側の動物になります。そのためうさぎは捕食者から逃げることで身を守るため、耳と後ろ脚がとくに発達しています。
初めてうさぎの「ジャンプ」や「ダッシュ」を見たらビックリすると思うよ。
そんなうさぎには「野うさぎ」と「穴うさぎ」の2種類があり、生活スタイルなどが異なります。「野うさぎ」は巣穴を持たず単独で野山を駆け、耳も大きく大型なのに対し、「穴うさぎ」は地下に巣穴を作って集団で生活をし、縄張りを守りながら巣穴の周辺で暮らしています。
現在ペットとして飼われている多くは「穴うさぎ」になります。
うさぎの性格
じっとしていることが多いウサギですが、大人しいだけではありません。好奇心が強かったり、甘えん坊だったり、やんちゃだったり、様々な表情を見せてくれる魅力たっぷりの動物です。
基本的には「自己主張が強く」「繊細で臆病」「抱っこが嫌い」「撫でられるのが大好き」といううさぎが多いと思います。
<オス>
縄張りを広げようとする習性から活発で行動的、いたずら好きの面を持ち合わせています。甘えん坊で愛情表現が分かりやすい傾向があります。
<メス>
巣穴で縄張りを守ってきたことから行動範囲は狭く、自分の縄張りを守ろうとするしっかり者の性格をしています。サバサバとした性格でツンデレなところがあります。
ウサギの性格は品種によって異なるとも言われています。人間にもさまざま性格があるようにウサギにも個体差があり、一概に語ることは難しいと言えるでしょう。
うさぎの活動時間
うさぎは夜行性に近い「薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)」の動物です。
明け方ごろは活発に活動し、飼い主が仕事でいない昼間はリラックスして眠っていることがほとんどです。そして飼い主が仕事から帰宅する頃、うさぎにとって活発な時間帯であるため、飼育がしやすく人気の高さに繋がっているのかもしれませんね。
ちなみに警戒心が強いうさぎは、完全に目を瞑って眠ることは少なく、目を開けていても眠っていることがあります。そして浅い眠りを繰り返しているため、物音がするとすぐに起きて耳を立て周囲を警戒します。
目を開けて眠っているときは、鼻のうごきが止まっているので観察してみてね。
飼い主がうさぎの性質や性格を理解し、リラックスして過ごせる環境を作ってあげることが大切です。
うさぎは懐くの?
うさぎは一緒に生活することで、徐々に飼い主に懐いてきます。個体差はありますが、甘えん坊なオスのほうがメスより人に懐きやすい傾向があります。
うさぎが飼い主さんに懐いてくると、鼻をツンツンと飼い主さんに押し当ててきたり、手の下に頭を潜り込ませて撫でてもらおうとします。
なかには指をペロペロと舐めてくれたり、飼い主が立っていると足のまわりをグルグル走り回ることもあります。
うさぎの食べ物
うさぎの主食はペレット(総合栄養食)と牧草(チモシーなど)です。その他に補助食として、病気を予防する乳酸菌や毛球症予防のサプリメントも与えます。野菜や果物などの食べ物はおやつとして少量与えます。
乾燥食品が多いため、水はいつでも飲めるようにしておきましょう。
しつけ
うさぎは正しくしつけることで、トイレを覚えたり、噛まないうさぎに育てることが出来ます。
犬・猫ほどではありませんが、うさぎもある程度しつけることができます。
叱り方
いたずらをしたらきちんと叱る必要があります。叱る際は手や足などで床を叩き音を鳴らすといいでしょう。これはうさぎが後ろ足を地面に叩き付けるスタンピングという行為に似た音を鳴らすためです。決してうさぎを叩いて叱る事をしてはいけません。
トイレを教える
うさぎは自分の身が安全な場所で排泄しようとするため、その習性を利用しトイレをケージの隅に置けば大抵はしてくれ、比較的容易にしつけることができます。しかしトイレでしてくれるのはオシッコのみで、糞はいたるところでします。
ケージ内のトイレでオシッコをしない場合は、いつもうさぎがオシッコする場所にトイレを移動してみたるか、うさぎの糞尿をトイレに臭い付けとして少量置いておくなどすると、改善されることがあります。
噛み癖
ゲージや食器を噛むことで自分の主張が通る(ゲージの外に出たいときなど)と学習させない事が大切です。ゲージや食器を噛んでいても、知らんぷりをするようにしましょう。
また飼い主や人の手を噛んでしまう場合は、上記の「叱り方」でいけない事だと覚えさせましょう。
噛むこと自体はうさぎの本能ですが、「噛み癖」がついてしまうと歯を痛めてしまう可能性もあります。
うさぎの病気
うさぎにも色々な病気があり、とくに多いのが歯の病気とお腹の病気です。うさぎは草食動物の習性から体調が悪くても表に出さず隠そうとするため、気が付いた時には重症化していることがあります。
毎日体調のチェックをし、少しでも早く気づいてあげることが重要です。
定期的に健康診断を受けていれば、早期に病気を発見できるケースもあります。なるべくお住まいの近くに頼れる病院を見つけておくといいでしょう。
うさぎに限らずペットは人間のような健康保険制度はないため、治療費は全額自己負担となります。ペット保険に加入しておくことがおすすめですが、保険会社やプランによって保障内容や保険料も大きく異なることに注意が必要です。
うさぎの寿命
ペットとして飼われているうさぎの平均寿命は5~8年と言われています。
近年では飼育環境やうさぎの飼育に関する知識や医療の発達により、10年以上長生きするうさぎも増えています。犬や猫よりは短命ですが、健康状態やご飯の種類、与え方、衛生管理の違いによってもおおきく変わります。
うさぎの種類
うさぎにもたくさんの品種があるんだよ。ここでは特に人気の高い品種を紹介するね。
ネザーランドドワーフ
原産国 | オランダ |
体重 | 1kgほど |
特徴 | 小型、丸い、短毛、耳が短い |
性格 | 活発、好奇心旺盛、懐きやすい |
ネザーランドドワーフは、うさぎのなかでは最小の品種。人気が非常に高く、小さな耳と大きな丸い顔が特長の小型のうさぎです。カラーバリエーションが多く、自分好みのカラーや模様を選べるのも魅力の1つです。
また飼い主にも懐きやすく、好奇心旺盛、走り回ることが大好きなところも多くの人を虜にしています。
ホーランドロップ
原産国 | オランダ |
体重 | 1.3~1.8kg |
特徴 | 垂れ耳、がっしりとした体つき |
性格 | 大人しい、人懐っこい、好奇心旺盛 |
ホーランドロップは耳の垂れたロップイヤーの中では最小の品種。垂れ耳に愛嬌のある大きくて丸い顔はネザーランドドワーフと人気を二分しています。
見るからに穏やかで優しそうな顔をしており、人懐っこく愛嬌のある性格が人気。大人しいので初めての方でも飼育がしやすいでしょう。
ミニうさぎ
原産国 | ― |
体重 | 1.5~3kg、成長してみないとわからない |
特徴 | カラーなどバリエーションが豊富 日本で一番手に入りやすい品種 |
性格 | ミックスのためさまざま |
ミニうさぎは正式な品種ではなく、ミックスのうさぎの中でも小柄なうさぎの総称です。「ミニ」という名が付いているものの、成長すると大きくなる個体もいます。
見た目が可愛らしく、ほかの品種に比べ価格が比較的リーズナブルなため人気があります。体色・毛質・体形(大きさ)がバラエティーに富んでいるため、好みの個体を選ぶ楽しさも魅力のひとつ。また性格もうさぎによって様々ですが、おおむね懐きやすく、おとなしくておっとりとした個体が多いようです。
ミニレッキス
原産国 | アメリカ |
体重 | 1.6~2.0kg |
特徴 | 短毛、筋肉質、髭が短い |
性格 | 穏やか、懐きやすい、好奇心旺盛 |
ミニレッキスの魅力は、何といっても短毛で光沢が美しい極上の毛並みと触り心地です。一度ミニレッキスに触れると、その気持ち良さの虜になるでしょう。
ビロードのような手触りが、ほかのウサギにはない特徴で非常に人気があります。短毛種で抜け毛も少ないため、ブラッシングの手間が少なくてすむところも魅力のひとつ。
うさぎを飼う前に知っておくことや一緒に生活する上での注意点
家に迎えてからの一週間
うさぎを迎え入れてからの1週間は、余計なストレスを与えないようにそっと見守ってあげましょう。
うさぎは急な環境変化があるとストレスを感じやすい動物です。もちろんその期間内であっても、ケージ内の清掃や食べ物の世話などは怠らずにしましょう。
1週間もすぎるとうさぎはある程度落ち着いてきますので、少しずつ優しく接してあげましょう。
飼育にかかる費用
うさぎを飼育するにはいろいろなお金が必要となります。そのため事前に飼育にかかる費用をしっかりと把握しておくことが大切です。
初期費用(ゲージ、トレイ、食器類など)・・・20,000~30,000円
消耗品の費用(ペレット、牧草、ペットシーツなど)・・・月額3,000~5,000円
その他費用(ペット保険)・・・年間20,000~30,000円
上記は最低限必要な費用となります。上記以外にも病気やケガ、避妊手術をした場合は、別途費用が必要となります。
飼育環境・温度調整
うさぎにとって快適な環境は気温16~23℃、湿度40~60%と言われています。うさぎは暑さや湿気に弱いため、春や秋の過ごしやすい時期を除き、エアコンなどを活用し快適に過ごせる環境を作ってあげましょう。
またケージは直射日光の当たらない、風通しの良い場所に置いてあげてください。床は弾力のあるやわらかい素材を使用したり、牧草を敷き詰めるのもいいでしょう。うさぎは狭くて暗いところを好むため、物陰に隠れることができるスペースも作ってあげて下さいね。
毎日の掃除
ゲージ内はトイレ以外にも、抜け毛や牧草が散らかっていたり何かと汚れてしまうため、毎日の掃除は欠かせません。汚れを放置していると不衛生はもちろんのこと、うさぎさんがストレスにより病気を引き起こす可能性もあります。
うさぎの健康を守るためにも、ゲージ内は毎日清潔に保つようにしてあげましょう。
餌(エサ)は1日2回
うさぎの主食となるペレット(総合栄養食)は1日のうち、朝と夜の2回あげるようにしましょう。またチモシーに限っては、いくらでも食べれるようにたくさん入れてあげましょう。
かじる行為について
うさぎをゲージの外に出した際に気をつけたい事は、うさぎのかじる行為です。かじる行為自体はうさぎの本能なので止めさせる事は出来ませんが、かじると危険な物は必ず対策をしましょう。
とくに電気コードは火災の原因に繋がるほか、うさぎが感電し最悪死に至ることもあります。電気コードは噛まれても大丈夫なようにカバーしておくか、家具の背面などに隠しておきましょう。
マーキングについて
うさぎは縄張り意識が強く、自分の行動範囲には「マーキング」と言って、自分のニオイをつけて縄張りを主張します。
マーキング行為にはアゴをすりつける仕草や、「スプレー行為」と言ってオシッコを飛ばしてきます。スプレー行為はオスによく見られる行動ですが、去勢することでしなくなることがあります。ちなみにスプレー行為はすべてのうさぎがするわけではなく、個体差によるところが大きいです。
うさぎは骨の弱い動物
うさぎは骨が弱く、少しの衝撃でも骨折してしまうことがあります。
例えば飼い主さんがだっこしている時に飛び下りたり、「足ダン」が原因で骨折しているケースなどがあります。だっこしている時やドアの開閉時には、常に注意を払う必要があります。
さいごに
うさぎは犬や猫に比べると、飼いやすい動物だと言われてますが、食べ物の管理や掃除など毎日欠かさず行わなければならず、意外と手間やお金がかかるのも事実です。
飼い主として、最後までお世話をする覚悟をもって、うさぎを迎え入れるようにしましょう。
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